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3.インスタントラーメンの主な成分


インスタントラーメンの栄養成分


油揚げめんと非油揚げめんで異なる成分


 インスタントラーメンの主な成分は、下表の通り、たんぱく質、脂質、炭水化物、
灰分、水分などです。これらの中で最も多いのが炭水化物で、製品の種類により
多少の差はありますが、100gあたりの含有量は約60g。これは、めんの主原料が
小麦粉やそば粉なので、当然製品に占める割合が多いです。

 たんぱく質は8.4~10.7g、灰分は4.6~7.7gと、含有量に若干差があるのは、
小麦粉やそば粉の種類や配合割合によるものです。とくに、油揚げめんと
非油揚げめんとで成分が大きく異なるのは、水分と脂質です。
油揚げにより乾燥したものは、熱風乾燥したものより水分がかなり少なくなって
います。
逆に、脂質は油揚げめんが20g前後であるのに対し、非油揚げめんは油で
揚げていないので、4~6gと油揚げめんの4分の1くらいの量です。


「油揚げめん」と「非油揚げめん」の違い


即席めんのめんは、製造工程における乾燥方法の違いにより
油揚げめん」と「非油揚げめん」に大別されます。


油揚げめん」は「油揚げ乾燥めん</font>」とも呼ばれ、蒸熱して型詰めしためんを
140~160℃に加熱された食用油で揚げ、生地の状態で約30~40%あった
水分を、約2分間で10%以下にまで脱水したものをさします。
ここで、アルファー化がしっかり固定されると同時に復元性も加わり、
2~3分で手軽に調理できるようになり、即席めん独特の風味も生まれます。


非油揚げめん(ノンフライめん) 」は蒸熱しためんを、80℃前後の熱風が
循環している熱風乾燥機の中を30分以上通過させて乾燥したもので、
熱風乾燥めん」ともいいます。
その特徴は、油揚げめんに比べて乾燥時間が長いために組織がやや緻密で、
乾燥時間と調理時間を早めるためにめんが細いものが多く、油揚げめんと
比べてさっぱりとした食感になっています。





即席めんの栄養成分(可食部100gあたり数値)






















◎食塩量はナトリウム量×2.54

栄養成分表示では、塩分量はナトリウム量で表示することになっています。
「塩分は1日10gまで」などという場合の一般的な塩分量(食塩相当量)は
ナトリウム量×2.54で求められます。


インスタントラーメンの栄養バランスは


 インスタントラーメンの主原料は小麦粉であり、一部そば粉などを併せて
使用する場合もありますが、いずれにしても穀類の成分内容と大同小異
でしょう。
これは伝統的なめん類食品共通の成分パターンであり、栄養諸成分の
バランスがパーフェクトでないからといって、めん食文化の個性を否定
できないのはどなたでも認めているところです。

 栄養学において、食生活における摂取エネルギーの三大要素たる
たんぱく質 (Protein)、脂質(Fat)、および炭水化物(Carbohydrate)の
各々からどの程度摂取するのが、より正しい栄養摂取のあり方であるかを
説明する方法として、P.F.Cバランスという考え方があります。
日本人の場合、エネルギー比でおおむねP12~P13%.、F20~30%および
C57~58%とされています。

 一方、日本では市販されている代表的な油揚げ中華めんのP.F.C比は
約P9%、F36%、C55%となっています。
必ずしも炭水化物(C値)が高いとはいえません。




インスタントラーメンの栄養バランスは


 インスタントラーメンの主原料は小麦粉であり、一部そば粉などを併せて
使用する場合もありますが、いずれにしても穀類の成分内容と大同小異
でしょう。
これは伝統的なめん類食品共通の成分パターンであり、栄養諸成分の
バランスがパーフェクトでないからといって、めん食文化の個性を否定
できないのはどなたでも認めているところです。

 栄養学において、食生活における摂取エネルギーの三大要素たる
たんぱく質 (Protein)、脂質(Fat)、および炭水化物(Carbohydrate)の
各々からどの程度摂取するのが、より正しい栄養摂取のあり方であるかを
説明する方法として、P.F.Cバランスという考え方があります。
日本人の場合、エネルギー比でおおむねP12~P13%.、F20~30%および
C57~58%とされています。

 一方、日本では市販されている代表的な油揚げ中華めんのP.F.C比は
約P9%、F36%、C55%となっています。
必ずしも炭水化物(C値)が高いとはいえません。





インスタントラーメンのカロリー

即席めんの熱量は100gあたり350~450kcal

 インスタントラーメン100g当たりの熱量はおよそ350~450kcalです。
この熱量は、成人男子の1日のエネルギー所要量を2450~2650kcalとした場合、
その約13~18%に相当します。

 また、インスタントラーメンは食べる人の嗜好や個性に合わせて、他の食品と
組み合わせて食べることにも適しており、特に袋めんに関しては調理の段階で、
好みに応じた食味に変化させたり、具を加えることでバランスよく栄養素を
とることができます。




インスタントラーメンの塩分について


 いままで、インスタントラーメンには、食塩の量を自主的に表示してきました。
ところが、平成8年5月24日から施行された「栄養表示基準」により、
食塩ではなくナトリウムの量を表示しなければならないことになりました。
そこで、インスタントラーメンには、ナトリウムの総量を表示するとともに、
「めん」または「めん・かやく」と「スープ」に分けて、それぞれの含有量も
表示することにしました。インスタントラーメンのナトリウム量は、
100gあたり1.5~3.0gです。

 平成8年の栄養表示基準制度では、調理・加工の際に加えた食塩中の
ナトリウムだけではなく、原材料に含まれる天然のナトリウムや
食品添加物に由来するナトリウムなどを含む、ナトリウムの総量を
mgで表示することになっています。
ただし、1000mgを超える場合はgで表示します。