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2.インスタントラーメンの分類

 最近では、消費者の多様なニーズに対応するため、添付調味料やかやくが
バラエティ豊かになってきています。また、容器包装のサイズにも広がりを見せ、
さらにきめ細かい対応へ向けて製造がなされています。


インスタントラーメンの種類と分類


インスタントラーメンは、包装形態や味付け、めんの特性などの種類によって
分類することができます。

 容器・包装による

 袋めん カップめん

 めんの種類による

 中華めん(中華めんのスタイル)
 和風めん(うどん、そばのスタイル)
 欧風めん(スパゲッティのスタイル)

 めんのアルファー化の有無

 アルファー化めん
 (蒸熱後、乾燥したもの)
 
 非アルファー化めん
 (蒸熱しないで乾燥したもの)

 めんの乾燥法による

 油揚げ乾燥 熱風乾燥
 真空凍結乾燥  生タイプ即席めん

 味による

 しょうゆ味 みそ味 塩味 とんこつ味
 カレー味 ソース味 など
 

 食べ方による

 汁もの(ラーメン、かけそば、
 かけうどんなど)
 
 その他(焼きそば、焼きうどん、
 冷やしめん、つけめん、
 ざるそば、スパゲッティなど)





「油揚げめん」と「非油揚げめん」と「生タイプ即席めん」


即席めんのめんは、製造工程における乾燥方法の違いにより「油揚げめん」と
非油揚げめん(ノンフライめん)、「生タイプ即席めん」に大別されます。

油揚げめん」は、「油揚げ乾燥めん」とも呼ばれ、蒸熱して型詰めしためんを
140~160℃に加熱された食用油で揚げ、生地の状態で約30~40%あった水分を、
1~2分間で10%以下にまで脱水したものを指します。ここで、アルファー化が
しっかり固定されると同時に復元性も加わり、手軽に調理できるようになり、
即席めん独特の風味も生まれます。


非油揚げめん(ノンフライめん)」は蒸熱しためんを、80℃前後の熱風が
循環している熱風乾燥機の中を約30分通過させて乾燥したもので、
熱風乾燥めん」ともいいます。

その特徴は、油揚げめんに比べて乾燥時間が長いために組織がやや緻密で、
乾燥時間と調理時間を早まるためにめんが細いものが多く、
油揚げめんと比べてさっぱりとした食感になっています。

生タイプ即席めん」は蒸熱しためんを有機酸で処理した後に殺菌したもので、
水分が多いため生めんに近い食感が特徴です。